子供たちのパン
宝塚大劇場から徒歩15分の自宅でパン教室をしている柳瀬美仁です。
週末、子供たちと一緒にパンを焼きました。
彼/彼女たちは自分たちでサツマイモを作っているのですね。
で、そのサツマイモを使ってパンを焼きたい…とお話をいただいたのです。
パンを焼くのはほとんどが初めての子供たちばかり。
年齢もさまざまな、そんな子供たちが果たしてパンを焼けるのか?
最初はネチョネチョの、手にもベタベタくっつく生地に悪戦苦闘。
それでも大人には絶対に手を出させない。
全部自分たちでやりたい!
バターを入れ、叩きの作業に入るころには、楽しさにスイッチ。
バンバンとパンを叩く音よりも、子供たちの笑い声のほうが響く。
一次発酵が終わったころには、驚きと感動が。
うわー! ふわふわ! フィンガーテストの面白い事!
自分たちで丸めて、サツマイモを入れて、二次発酵の後にいざオーブンへ!
ふわーっと膨らみ、色づいてきて、あたりに良いにおいが立ち込めると、嬉しさがどんどん増してくる。
カウントダウンの末に大歓声でオーブンを開けました。
果たして2種類のパンは焼きあがりましたよ!
はっきり言って形はあまりよろしくない。
(アレルギー対応の為)卵も塗ってないから、見てくれもあまりよくない。
それでも自分たちで捏ねから作ったパン。
美味しくないわけないのですよね。
ただ、私にとって感動的だったのは、誰一人焼きあがったパンを食べようとしなかったこと。
焼きたては美味しいんだよって言っても、みんなおうちに帰ってから食べるんだって。
きっと家族が待ってるんだね。
翌日、つながりのある保護者の方からメールをいただきました。
お子様がパンについて色々説明してくれたこと、家族みんなに分けてくれたこと、単身赴任中のお父様の為にも冷凍したこと等々。
なんだか私、胸がいっぱいになっちゃいました。
とっても貴重な体験でした。
疲れたけど…(笑)。
どうもありがとうございました。