子は離れていくんですね~

宝塚御殿山の自宅パン教室をしている柳瀬美仁です。
パンは2時間で完成!
作ってみたいパンをレッスン!
焼きたてパンは美味しいよ!

先日、ちょっと所要を済ませて外出先から帰宅すると。

母が世も末だと言わんばかりに落ち込んでいたんですね。

曰く。
さっき孫(私の甥ね)から電話がかかってきた。
なんでも今日はママに海に連れて行ってもらう約束で、楽しみにしていたんだけど、ママが発熱してしまった。
ついては美仁ちゃんにプールに連れて行って欲しいんだけど、美仁ちゃんはいる?

美仁ちゃんは今おでかけしていると答えると、ものすごくがっかりしたような声で電話を切った。

もうかわいそうで可哀そうで…。
あなた、今日あの子をプールに連れて行ってくれるかしら?

私が良いよと答えると、がぜん張り切って孫に電話し、弁当を作り、おまけに私に¥3,000のお小遣いまでくれた。(これはちょっと前に甥姪を連れてウォーターランドに行った時のお弁当です)

かくして、甥とバス停で待ち合わせて市民プールへGO!
私の姿を見て、走ってきた甥の笑顔は、多分この先もずっと覚えているだろう。

というのは、市民プールには甥の友達が何人か来ていたのだ。

2-30分私と遊び、早々に弁当を食べてからまたプールに繰り出したところで、ビーチボールで遊んでいた甥の友人が、一緒にやろうぜ!と声をかけてきた(当然、私も一緒にってわけじゃない)。

その瞬間から、甥は私には目もくれることはなかった(一度、みんなでポテト食べるからお金頂戴って言ってきたけど)。

仕方ないから私は一人で泳いだり(市民プールで一人で泳ぐことほど侘しくて寂しいものはない♪)、プールサイドから甥がお友達と一緒に遊ぶのを見たり。

ついには着替えて、レジャーシートの上で昼寝もした。
暑かったけど、プールを渡ってきた風が心地よく、水はキラキラ光り、絶え間なく歓声が聞こえてきた。

日が西に傾き始めてようやく、みんなもう帰るって…と私を起こしにきた甥は、真っ黒に日焼けしてニコニコ笑っていた。

突然、私はむかーし読んだ「ジョニーは戦場にいった」という本のワンシーンを思い出した。
なかなかエグイ反戦小説でちゃんと通読できなかったのだが、美しい親離れ・子離れの瞬間を描いた父親と釣りに行く回想シーンがあるのだ。

そして、きっともう甥は屋外市民プールで私と遊ぶことはないんだろうなと思った。

とてもとても寂しいけれど、そうじゃなきゃいけない。
子はオバからは離れていくものなんです。

 

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