お茶会で気分が悪くなっちゃったお話
宝塚市御殿山の自宅パン教室をしている柳瀬美仁です。
完全プライベートレッスン!
作ってみたいパンをレッスン!
焼きたてパンは美味しいよ!
ただ今、パン教室はお休み中です
昨日、学生時代からのお友達と珠光茶会に行ってまいりました。珠光茶会っていうのはね、詳しく知りたいわって方はWebサイトを見ていただけばよいと思うのですが、奈良市が主催するお茶会です。それも東大寺とか西大寺、薬師寺とか春日大社とか、一級の文化財で行われるんです。
私が行った昨日は、春日大社の桂昌殿で行われました。徳川5代将軍綱吉の母、桂昌院が寄進したもので、普段は非公開となっている奈良市文化財が会場です。すごいでしょ。
お席はいわゆるメジャーな表千家や裏千家だけでなく、薮内流とか石州流等の七流派が釜をかけてくださいます。昨日は武者小路千家のお席でした。
前席で主菓子を頂いた後、席を移して濃茶、干菓子、薄茶へと進み、最後はお道具を拝見します。
大寄せの茶会と言っても16名ほど、待合からご一緒した方々は皆さま和やかで素敵な方ばかり。席主の方もとてもお話上手な方で、楽しいお席でした。
ところが…。お薄を美味しくいただいたところで、私、急に汗が噴き出してきて気分が悪くなってしまったのですよ。このままじゃここでバタンと倒れるなと思った私は、隣の友人にちょっと耳打ちしてそっと茶室を退席しました。
廊下に出たところで、ご社中と思われる方に気分が悪くて…と告げると、すぐに椅子を用意してくださったのですが、私の顔色を見たその方々は肩を貸してくださり、てを取ってくださり、隣の別室へ連れて行ってくださいました。
そこはご社中の控室兼準備室になっていると思われ、皆さまいらっしゃったのですが、年配のご立派なご婦人が、「クッション出して差し上げなさい。横になっていただいて」とか、「着物の枕の紐を解いて」「帯揚げ解いて」「懐の袱紗等出して」等々どんどん指示してくださいます。それを聞いた若いご社中の方々がてきぱきとクッションを用意し、紐を解き、お水を持ってきてくれ…と動いてくださいます。
申し訳ない…と思いつつ、私も気分が悪かったのですね、もうされるがまま。
しばらく横になっているとまたすーっとよくなってきたのですよ。
起き上がって、大変ご心配をおかけしましたってご挨拶したら、皆さま優しい言葉をかけてくださり、先ほどの年配の立派なご婦人が自ら立ち上がり、私の帯を直してくださいました。
もう本当に、2025年2月8日の春日大社の珠光茶会でお釜をかけてくださった武者小路千家の方々。このブログを読んでくださっているとは思えないけれど、ありがとうございました。深くふかく感謝申し上げます。
すっかり気分も回復し、私と友人は春日大社の本殿に参拝し、点心もしっかりいただきました。
点心席では、お席をご一緒した方々からもお優しい言葉をかけていただき、恐縮至極。ありがとうございました。平宗さんの柿の葉寿司入り点心、美味しくいただきました。
それにしてもね。ご一緒したお友達、もう40年以上のお付き合いになるのですけどね。私が退席したのち、ご社中の方が私は別室で横になっているので心配しないようにってお連れ様にもお伝えしてますよって事だったのですが、彼女は最後までお茶席を楽しんだようでした。みにちゃんのことだから、すぐに回復するだろうけど、お道具の拝見できなくて残念だからって、許可を経て写真を撮りまくってくれてたんです。
いやあ、さすがわかってくれてる!
すぐに枕元にやってきて、大丈夫~?大丈夫~?なんて心配されるより、よーっぽど良い!
点心席で、皆様から心配して声をかけていただいたとき、己の行動を反省した…なんて言ってくれたけど、あなたの行動は私にとってもとーってもよかったのよ!
ってことで、大きなハプニングがあって、皆にご心配おかけしちゃいましたが、終わってみれば楽しい1日でした。渡る世間に鬼はなし。昨日の私にかかわってくださった方々、本当にどうもありがとうございました。