1度結んだ縁って切れないのかもね
宝塚市御殿山の自宅パン教室をしている柳瀬美仁です。
完全プライベートレッスン!
作ってみたいパンをレッスン!
焼きたてパンは美味しいよ!
ただ今、パン教室はお休み中です
2004年から2014年までの10年間を、私は東京で過ごした。東京は他の地方都市よりも人間関係が密なので、私はその間にたくさんの友人・知人に恵まれた。
けれど10年前に宝塚に戻ってきて、東京で仲の良かったお友達が疎遠になったり、逆にあまり仲が良いとは思っていなかったお友達が何度も遊びに来てくれたりと、思いもかけなかった事が何度か起こった。
東京で、仕事上で知り合った女性がいる。彼女は私のクライアントとして知り合った。年が一つしか違わない事や、働く独身女性である事、親のルーツがお互い九州である事から、なんとなく気が合い、よくランチやお茶をご一緒する仲になった。
けれど、あくまでクライアントだからね。利害関係があるし、全面的に心開いて…という友人ではなかった、ように思う。
東京を離れて、彼女とはSNS(Facebook)でつながってはいたけれど、特にメッセージやコメントをしあう事もなく、たまに「いいね!」ボタンを押すくらいの仲だった。
ところが去年、そんな彼女から仕事で神戸に行くのでお目にかかりませんか? と連絡があった。びーっくりした。なんで今頃私に?と思ったけれど、こんなときはいつでも「Anytime!」と言える私でありたいと思っているので、もちろんOKのお返事をした。
仕事でくる彼女の時間を確保するのはなかなかに大変で、お互い早起きをして朝食をご一緒することになった。朝食meeting大好きな私は、美味しい朝食をゆっくり取れるお店をいくつか確保しているからね。大歓迎なのよ。
9年の時を隔ててはいたけれど、彼女は髪型以外変わることなく、お互い近況報告に忙しかった。彼女は大きな試練を2度も乗り越えた事を話してくれた。大変だったわね、すごいわね、よく頑張ったわね。だけどお互いこうしてまた元気で会えてとーっても嬉しいわ。連絡くださってホントにありがとうね。これからはもっと密に連絡取り合いましょうね。
そうは言ったものの、やっぱりあまり連絡を取り合う関係にはならなかった。
ところが。
ところがである。今年の私の誕生日のFacebookの投稿に、彼女は反応してくれて連絡をくれたのだ。もちろん私も返信した。そしてzoomで会う事になったのである。
オンライン上とはいえ、顔を見ながら話をした。あれから私にも大きな試練がきちゃってね。なんて話をしたら、なぜかそうじゃないかって思ったのよって。
それからお互い、お互いの試練について怒涛のように語り合った。私と彼女の試練はもちろん同じものではない。けれど私達って親友だったっけ?ってほど、心の中の思いのたけを包み隠さず。
いやあ、びっくりしたな。
彼女とこんな仲になるなんて、思いもよらなかった。
だからね。私、思うのよ。一度結んだ縁て、切れる事はないんじゃないかって。切れたと思っても、実は絹糸のような細さでも繋がっていて、ある時にまた強く太く復活したりするんじゃないかってね。
ようやっと秋の気配が感じられるようになりましたね。虎屋の羊羹のパッケージも秋になりましたよ。