ベルギーワッフルの思い出

宝塚市御殿山の自宅パン教室をしている柳瀬美仁です。
完全プライベートレッスン!
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ただ今、パン教室はお休み中です

今日、私は猛烈な勢いで大阪駅周辺を歩いていた。

お友達との約束の時間は迫っているし、その前にどうしても行きたい和菓子屋さんがあったから。

ところが、ベルギーワッフルのマネケンの前に来た時、そこに誰も並んでいない事に気が付いた。いつもなにかしか行列ができてるのよね。

私はね。ベルギーワッフルが大好きなの。考えてみたらマネケンで自分でお買い物したことはないような気がするのだけど。

で、一瞬、買おうか買うまいかものすごく迷ったのだけど。だって今日は和菓子を買う予定だしね。けど結局買ってしまった。プレーンを1個だけ(お店の方、こんなお買い物ですみませんね)。

私は1995年のクリスマス休暇、友人と2人でベルギーを旅した。当時イングランド北部にホームステイしていた私は、ロンドンに留学していた友人を訪ね、彼女とそのルームメイトとクリスマスを祝った後、ユーロスターに乗ってベルギーのブリュッセルを目指したのだ。

いやあ、クリスマスの頃のベルギーは寒かった。ものすごーく寒かった。けど私たちは若かった。

空気も凍るほど寒い街をずんずん歩いた。ヨーロッパ特有の路地を歩くと突然広場に出る。その広場には炭火がガンガン炊かれ、キッチンカーが出ていて、子供たちは焼きたて熱々ワッフルを、そして大人はグリューワインを飲んで暖を取っていた。アルコールの飲めない私は子供たちに交じってワッフルを頬張ったのだ。

そんなことを思い出しながら、うちに帰ってプレーンワッフルをオーブントースターで熱々にして食べた。美味しかった~。

1週間ほどのベルギーの旅。ブリュッセルではワッフルだけではなくチョコレートや、バケツいっぱいのムール貝の酒蒸しとフレンチフライとか、前菜のクロケット(コロッケに限りなく似てる)をメイン料理にしてもらったりとか、美食をたくさん味わった。

アントワープではフランダースの犬の舞台になった大聖堂に行き、ネロが見たかったルーベンスを鑑賞した。美しい中世の街並みを歩くと時空を超えてしまったようで、私はもう現代の日本には戻ることができないんじゃないかと怖くなった。

ブルージュやゲントではフランドル美術に触れ、イエスの血が付いた布地に祈る特別なミサにも参加した(なんでも十字架にかけられたイエスを包んだ毛布らしい。そのミサ、観光客はみんなシャットアウトされるのに、なぜか私だけ参加するように促されたの。なんでだろ?今でも不思議)。

嗚呼、懐かしい。

たった160円の、マネケンのプレーンワッフル一つで、30年も前の思い出がわーっと甦ってきたよ。面白いね。思い出があるって、ホント幸せな事よね。

 

 

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