考・優先座席

宝塚大劇場から徒歩15分の自宅でパン教室をしている柳瀬美仁です。

先日、母を連れて新歌舞伎座に島津亜矢さんのコンサートに行ってきました。 彼女、歌怪獣って呼ばれるくらい歌上手いでしょう? だから、一度生歌を聴きたいって母が言うもので。

評判通りで母は大満足。足取りも軽く家路に着いたのですが…。

帰りの阪急電車は、立ってる人は少ないものの席は空いていない。ひとつ見送って座って帰る? と母に聞いてみましたが、「いや、これで帰りましょう 途中で席も空くでしょう」と母。

母は若作りをしているとはいえ、もう80歳代。おりしも私たちが立ったところは優先座席の前で、そこには若いカップルが座って話し込んでいました。

で、私にとっても初めての事だったのですが、彼らに声をかけてみました。 「すみません。 ここ、優先座席ですし、席をかわっていただけませんか?」

彼らは2人ともすぐに席を立ち、「あっ、すみません」と言ってくれました。母は丁寧に礼を言い、私は「代わってくださるのはお一人で良いんですよ」と言いました。彼女の方は席に座って彼はその前に立ち、私は代わってもらって席についた母の前に立ちました。

彼らは途中で降りていきましたが、母はその際にもお礼を言い、彼らはにっこり笑い返してくれました。なんとも気持ちの良い出来事でした。

優先座席については、ホントいろんな事が言われますね。若者が座って代わってくれないとか、席を譲ったら年寄り扱いするなと言われたとか、色々。 でも私、これからは積極的に声をかけようと思います。 譲ってあげて。 譲っていただけない? ごめんなさい、今日は私も辛くて座っていたいんです等々。言葉にして言うのはハードル高そうだけど、でも黙ってて後でブツブツ文句言うよりは良いかなと思います。

宝塚の駅について、母と焼鳥食べて帰りました。 良い一日でした。

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